Canon FX
昭和38年に発売した「Canonex」と言うカメラがありました。
Canonetの一眼レフバージョンです。レンズシャッター機でした。
48mm F2.8 レンズ交換は出来なかったと思います。
シャッター速度は B・15・30・60・125・250・500と低速域がありませんでした。
それもあってか短命に終わりました。翌年フォーカルプレーン機のFXが登場。
※実はこのカメラ一度だけ使ったことがあります。
昭和43年撮影
撮影場所は千葉日報社です。詳しい経緯は省略させていただきます。
昭和39年(1964)¥44,800 (FL50mm付き)
シャッター速度は B・1〜1/1000 当時のカメラとしては高スペックの方ですね。
Cds露出計が付いてます。目盛りを読み取り、絞りを自分で合わせる方式です。
電池が水銀電池仕様です。現在は入手できません。
速度環を回すと露光系の目盛りが動きます。ASAを変更しても同様です。直読できます。
軍艦部左側面に電池室があります。
エプロン部左側にミラーアップレバーがあります。高級機路線に向かって行ったのでしょう。
背面 クランクの下のダイヤルは露光計スイッチです。バッテリーチェックも兼ねてます。
巻き上げレバーはラチェット式です。
ファインダーを覗くとスクリーンの中央にスプリットイメージがあります。他は何もなくすっきりしております。
底部 左側にあるのが裏蓋開閉レバー。右側のプッシュ釦は巻き戻し用。押し続けなくても可。
QL(クイックローディング)はまだこの機種にはありません。次のFTまで待つ必要があります。
レンズマウントは FL マウント基部の銀色ギザギザリングを反時計周りに回すと外れます。
このマウントはまもなく、FDマウント(FLと互換性はあった)に変更されました。
FXは...一眼レフを意味するフレックス名をやめて、英文字のFleXの頭と尻尾を採った。
私は 「fx」と言われるとまず関数を想像してしまいますが...。