MAMIYA UNIVERSAL PRESS BLACK
MAMIYA UNIVERSAL PRESS 昭和44年(1969)¥54,900 (たぶんレンズとグリップ付き) です。
マミヤプレスシリーズの最終モデルです。
写真の黒ボディは後に発売されたものでカメラ毎日’74レンズ白書では100mmレンズ・グリップ付きで¥62,000とある。
MAMIYA PRESS SUPER23 (昭和41年・1966)よりアオリ機構を取り除きポラロイドパックが使用できるようにした機。
レンズマウントは大型のスピゴットマウント 50mmF6.3 〜 250mmF8 まで8本、用意されていた。
シャッター速度はB 1/1 〜 1/500 開放絞り値はレンズによって異なる。
MAMIYA-SEKOR 100MM F3.5 標準搭載されているレンズです。
A 絞り環操作用のレバー これがあるおかげで絞りの操作は楽です。
  シャッター速度環にはレバーがありません。ちょっと扱い辛いです。
B シャッターチャージ用レバー 
C シャッターをチャージしてこのレバーを引くとシャッターが開きっぱなしになります。
   ピントグラスを用いての撮影用でしょう。 
D シャッターレバー(通常の撮影ではまず使うことは無いと思います)
E シンクロソケット
F ケーブルレリーズ用ソケット
※このレンズは沈胴式です。撮影時は引き出して使います。
  忘れるとピントが合いません。
   ファインダーは大きくて見やすいです。連動距離計が内蔵されてます。
A レバーをスライドさせることでファインダー内のブライトフレームが切り替わります。
B フィルムマガジンは別売り  これは¥16,000でした。
C グリップは取り外し式、ケーブルレリーズ内蔵 旧タイプのプレスにも使用できます。
D 120・220表示切替 感度記憶用ダイヤル フィルムカウンター
E 撮影時、引き蓋がマガジンに収納できる。
F 巻き上げレバー
ボディにはこれと言って特徴はありません。
操作はレンズ部とマガジン部にその殆どすべてがあります。
ボディはそれを繋ぐ箱のようなものです。ファインダーはありますが。
 底部も三脚穴のみです。
矢印のつまみ二つを左に回すとマガジンが外れます。
アダプターを交換するとポラロイドとか他のメーカーのフィルムパックなどが取り付け可能。
RB67用に購入したポラパックがあるのだがアダプターが無いので取付不能でした。
ピントグラスの取付が可能です。大判のビューカメラと一緒ですね。
Super23はアオリ機能がありましたのでそれを利用するには必要なアクセサリーでした。
ユニバーサルプレスでは敢えて必要とするアクセサリーではありませんね。
私と同世代でしたら・・・ 集合写真を撮ったときにレンズ以外の部分を黒い布で覆って、その中に頭を入れて撮影していたことを記憶していることと思います。
それができるのがこれです。ピントグラスには上下左右が逆に映ります。
慣れないと難しいです。
※実はフィルムも上下左右逆さまに写ってます。出来上がったときに回転させて視ているのです。
バラバラにしてみました。フィルム圧版は取り外しが面倒なので付けたままです。(写ってません)
手前右のポラパックはアダプターを着けたままです。
フィルムマガジンはS字型の独特な形状です。 右側はグリップですね。
マミヤプレスのマガジンはセミ判 〜 6×9cm判までのフォーマットに対応してます。
このマガジンはもっとも新しい6×7cm判(他のフォーマットと兼用になってまあせん)、マミヤプレスではもっとも新しいフォーマットです。
※6×7cm判を最初に認識したのはPENTAX 6×7(昭和44年・1969)でした。
  翌年MAMIYA BRB 67が発売。 6×7判が特殊なサイズではなくなりました。
  断定はできませんがこの6×7はプレス用に追加発売された物では無いでしょうか。
A 120 220 記憶用 巻き上げ枚数が異なるのでカウンターも切り替えているのでは。
B フィルム感度記憶用
C フィルムカウンター
D 巻き上げレバー 一回半で定量が巻き上がりロックされる。セルフコッキングは無し。
E 形状から視て右手用のシャッター釦だと思うのですが
  レンズと繋ぐケーブルが無いので推測です。(以前のマガジンには無かった。)
※ 左手グリップのケーブルレリーズが外せてそれを着けることが後に判明。(加筆いたしました)
F 巻き上げレバーロック解除
赤矢印のつまみを引いてフィルムを脱着
青矢印の部分にケーブルレリーズを装着してレンズと繋ぐものと思われる。
※左手グリップのケーブルレリーズが外せて着けられました。
  ほんの僅かしか動かないレバーはリリース用でした。(加筆いたしました)
マガジンのボディ側です。旧タイプは引き蓋のロックがありましたがこれにはありません。
けっこうきついのでうっかり抜け落ちることはまず無いでしょう。
グリップの陰になるので抜きやすいようにオレンジ色のタグ(純正)が付いてました。
裏蓋を開けたところ。
一般的なカメラは巻き上げレバーと反対の左側にフィルムを装填するのですが
このマガジンは巻き上げレバーの下にフィルムを装填いたします。
レバーを操作すると反対側の巻き取り軸が回転します。
構造上?ですが旧タイプのマガジンが左に巻き上げノブがありましたのでそれを踏襲しているのでしょう。
しかしこの長い距離(巻き上げレバーと巻き取り軸間)をどうやって操作しているのでしょうか?
考えられるのはベルト式ですが...?。分解して中を視たい欲求が沸々。しませんけれど。
フィルムを装填したところ。 矢印方向にフィルムが送られます。
このマガジンは120と220フィルムとの切替ができます。
少々面倒ですが圧板を取り外します。裏返して取り付けます。
旧タイプのマミヤプレス用マガジン 互換性があります。詳細はマミヤプレス編で。