ZEISS IKONTA 520
1929年(昭和4年) 世界初のスプリングカメラ Ikonta 520/2 が Zeiss Ikon より発売されました。6×9cmフォーマットでした。
1932年(昭和7年)Ikonta 520が発売 6×4.5cmフォーマット 所謂セミ判です。
日本では6×4.5判をセミイコンタ 6×6判をイコンタシックス 6×9判をイコンタと呼び分けてます。と言うことで当カメラは セミイコンタ I 型です。
シリアルナンバーから辿ると1937年(昭和12年)製です。
セミ判ですので普通に構えますと縦位置となります。ハーフサイズカメラと同様です。(こっちの方が本家でしょうが)
スプリングカメラですので折りたためます。 ファインダーも折りたためます。
? ファインダー立ち上げと 前蓋オープン
? シャッター釦 左手操作は多少の違和感があります。ボディにこのシャッター釦があることで当カメラは初期モデルではないことが判ります。
? 起こすと脚になる。
? フィルム装填時に引いてスプールをはめ込む。コインを挟んで撮影。
横位置撮影がこの状態です。
レンズは Tesser 1:3.5 f=7cm
レンズ先端が距離環 回転ヘリコイド 4.6feet 〜 inf ( ∞ )記号を使っておりません。
レンズ外側のリングがシャッター速度環 T B 1 2 5 10 25 50 100 250 500
10 のところにあるレバーがシャッターチャージ
矢印のレバーが絞り指標。F35〜f16
前の写真の?を引き出すと安定して立てられる。
背面には フィルムの駒番号を読み取る窓が二つあります。
この当時の120フィルムにはまだセミ判のナンバーがふられてませんでした。
6×9cm判の番号を二つの窓で交互に読み取ります。
底部左に巻き上げレバーがあります。
(この為正立が難しいので右側にコインを置き高さを調整して撮影)
裏蓋を開けてみるとレンズは綺麗でした。
金属製のスプロールが二つ入ってました。システム上一個の場合が殆どなのですが。
もしかしたらこのスプロールにもZEISS IKONの文字が...とチェック FUJIとSAKURAでした。 これはこれで貴重かもしれません。
底部右が巻き取りノブです。折り畳み式ですが流石に83年経ってますので厳しいものがあります。
無理やり動かすとポロリと取れたりしますのでまずは注油。暫く置いてから少々力を入れる。
じっくり繰り返すことで巻き上げ可能に。そのほか何か所かに同様の処置。
蛇腹の交戦漏れも無いようですので撮影可能でしょう。
実写 準備編
実写 準備編 その2
実写 1
実写 2