PETORI PENTA V2
昭和36年(1961) ¥33,800
シャッター速度環を視ると2〜500 少々間をあけて B
PENTA V2は 1/1000を搭載予定であったPENTA V が技術的に困難であったために発売にいたらず デチューン版を V2としたとの記事がありました。
度々出させてもらっている「戦後日本カメラ発展史」においてもPETORI PENTA 昭和34年(1959) / PETORI PENTA V2 昭和36年(1961)の記載はあるが PENTA V の記事はありません。
シャッター環の 500 と B の隙間は 1000が入る予定であったらしい。
V2には、この隙間にクリックがある機種も存在するとのこと(写真のこれはクリック無しです)
↑ のシャッター環は 2 と Bの間に隙間がありますが 隙間の無い機種も存在いたします。
巻き上げレバーもいくつかのバリエーションがあるようです。これは巻き上げ軸がのっぺりした形状ですが同心円が刻まれた機種も存在するようです。
軍艦部左側 FP X の穴の部分には本来切替レバーが存在する。
ペンタ部に中途半端な革張り。味付け海苔を連想するのは私だけでしょうか。
背面はこれと言った特徴はありません。

ファインダーを覗くとこんな感じです。(3DCGでざっと作りました。)

中央のグレー部分はマイクロプリズム、その周囲に角丸長方形。〇はマット面。その周辺はフレネルレンズ(実際はかなり細かい)
ファインダースクリーンの右下にPETORIのマークが入ったものもあったそうです。
裏蓋を開けてもこれと言った特徴はありません。が、巻き取り軸が金属です。
底部にも際立った特徴はありません。
欠落しておりますがシャッター釦は斜めに押すタイプです。この後の機種も斜め押しタイプでPETORIの特徴となってました。
セルフタイマーレバーも形状の異なるタイプが存在するようです。
マウント左のロゴも他のタイプがあるようです。
PENTA Vnoの後に数字を入れてくれれば楽でしたのに。たぶんプロトタイプのVのパーツを利用しているのでしょう。
レンズマウントはスピゴットとマウント。レンズの着脱はマウント基部のリングを回します。
シャッターダイヤルの前 長方形の部分に赤色のPetori マーク付きの機種があります。この機種は?もしかしたら剥がれただけかもしれませんが。
レンズは55mm F2...
※昭和40年 PETORI V6 F2 が¥23,800で発売。レンズ付きでこの価格です。
ASAHI PENTAX SPがTTL露光計付きですがボディのみ¥30,000。NikonFはレンズ・露光計無しで¥45,000ほど
驚異的な価格でした。