Mizuho-Six MODEL IIIB
1951年、MIZUHO-SIX(I型)(ミヅホ光機製作所・Mizuho Koki Seisakusho)
1952年、II型、III型が発売。
(ミヅホ光機製作所と社名変更・MIZUHO OPTICAL CAMERA CO:LTD)
私の所有している機はIIIBの刻印があるのでIIIあるいはIIIAとかがある可能性を考えましたが、よくわかりません。
マイナーチェンジされたII型がIIB(シャッターが変更されたMKS→NKS。シャッター釦がボディ軍艦部に移動)ですのでIIIもIIIAも無しでいきなりIIIBかもしれません。
では、あらためて 昭和27年(1952) ¥11,500 のIIIB セミ判・6×6判切替可能なスプリングカメラです。
A シャッター釦 ボディ軍艦部にある。IIIBのか・。

B 捲き上げノブ

C シャッターチャージレバー

D シンクロソケット

E セルフタイマー

F 距離指標

レンズ脇の「MKS」のマーク 社名が変わってもマークはそのまま
A 絞りレバー 指標を兼ねている aが絞り値

B 回転ヘリコイド

C ギザギザのついたシャッター速度環

D シャッター速度指標

E 捲き上げノブ フィルム装填時は上に引く

F ファインダー 覗くと左右両脇に青色の透明部分が。セミ判と6×6で使い分ける。
A 絞りレバー 指標を兼ねている 

B 距離目盛り Feet表示 4.5〜∞ (1feet=30.5cm)

C ケーブルレリーズのソケットと想うが少々小さい。
  私の持っているケーブルレリーズは装着できなかった。
D 捲きあげノブ フィルム装填時には上に引く。底部のつまみを引く場合が殆どなので珍しい。
  ノブ中央に「MIZUHO OPTICAL CAMERA CO:LTD」その周辺は装填したフィルムを記憶するための物
EMPTY(空)・PANCHRO(パンクロマチック)・HS.PAN(スーパーパンクロマチックと想うがHは?)・ORTHO(オルソクロマチック)・COLOR(天然色/たぶん当時はこう呼ばれていたと思う)
・INFRARED(赤外線/しかし赤外線用の指標は無い)

E シャッター釦

F フィルム装填時に引き上げる

G 前蓋を開くための釦 

フィルムカウンターは無い。裏紙に記されたナンバーを直読する。

セミ判と6×6二つのフォーマット用がある。

矢印の遮光板でフォーマットを切り替える。

左がセミ判状態(二枚とも内側にする)

右 フィルム室に二枚を収めると6×6

セミ判状態にした内部
これと言った特徴は無い ごく普通のスプリングカメラの底部
その後社名をNeocaと変更 V・SuperT・SuperNなどの後継機また135フォーマットも数種が発売されました。
が、昭和35年(1960)倒産いたしました。
見た目の状態が良いので実写と行きたいところですが、どうもシャッターの具合が悪い。
と、言うことで断念。残念。