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写真

3DCG

全方位パノラマ写真

 Nov 2006 

パノラマを作りたいと思い立った。
コンピュータの上でマウスでグリグリ動かせるやつだ。
かって3DCGで試作したことはあったのだがレンダリングに非常に時間がかかるので断念した。
当時のPCは非力であった。また作製出来てもnet配信出来るファイルサイズでは無かったのだ。
 
しかしここに来て事情が変わってきた。
時は来たり、まずは試し撮り...。

↑水平方向にほぼ360° ↓水平方向にほぼ270°

NikonDSLRにSigma12-24mmを装着360°を10数カットで撮影。
まあなんとか繋がるものだ。

11/18

複数の画像を繋ぎ合わせるにはそれなりのソフトがある。
上の二つはフリーのPhotoFitを使用した。フリー故に制限はある。
130万画素以上になると一部の色がなくなる。大きな画は作れそうにもない。
(有料版はかなり大きい画が作れるようだが試していない)

11/19


 ↑↓ 11/18と同データーをautostitchによりステッチ PhotoFitよりも繋ぎ目が目立たない。
複数の画像を繋ぎ合わせることをstitchと言うらしい。縫い合わせると言うことか。
stitchで検索するとまあいろいろ出てくる。しかしその多くは外国のサイトだ。
その中でautostitchと言うアプリケーションを見つけた。
フリーなのでダウンロードして使用してみた。
このソフトなかなか優れものです。円筒型パノラマを作るならお奨めです。
使用方法も簡単です。
 
PhotoShopCS2(旧バージョンにもあるかもしれないが確認していない)に
Photomergeが付属している。ステッチ出来ることは出来るが使えるレベルでは無かった。

11/20


いろいろ調べていくと天地を含めた全周パノラマを作るには魚眼レンズが必要らしい。
魚眼はかってNikkorの独壇場であったが現在は販売されていない。
(対角180°ならばいろいろなメーカーで出している)
現在手にはいるのはSigma8mmが唯一の製品らしい。
それともうひとつ撮影にはパノラマヘッドがあると便利そうである。

8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE

マンフロット300N パノラマ雲台

11/21


レンズとパノラマ雲台を購入。

ここでひとつ困ったことが...雲台のネジ径が太い。
このままでは三脚に取り付けられない。
アダプターを手に入れるまでしばらくおあずけか...。

11/23


!。ライトスタンドがあった。
それに使える太ネジタイプダボもあった。
とりあえずこれにパノラマ雲台を取り付けて
撮影にのぞむことにした。
大型三脚よりもはるかに軽い。
高さ調整も容易。
試し撮りには充分だろう。

11/24


魚眼レンズ試写
NikonのDSLRである。撮像素子はAPSサイズ
全周魚眼が全周にはならない。
さて横位置で使用すべきか縦位置にすべきか???

11/25


↑ 結論から先に書きます。縦位置にすべきです。
横位置撮影ですと空と足下にブラックホールが出現いたします。
(APSサイズの撮像素子故に全周が写せません)

11/26


回転軸に関して
腕を水平に伸ばして人差し指を立ててください。片目を閉じてください。
指先と重なる遠景の位置を記憶して首を振ってみてください。
重なる位置が変化するのがわかると思います。
カメラの三脚穴を利用して水平に数駒撮ったものを繋ぎ合わせると不都合が生じます。
(実際には縦位置で撮影するのでそのままでは利用できない)
最も良い回転軸はレンズの前玉の中にありそうです。
これを探し出して雲台に取り付けることを考慮しなければ...。

たぶんこのへんが理想の回転軸
 
レンズ光軸
 
三脚穴位置の回転軸

11/27


↑左のような器具を作って↑右のようにカメラを取り付ければいいのだが...
ホームセンターを巡ること数回。適当な材料がみつからなかった。
特注すると莫迦にできない料金をとられそうなので他の方法を考えることにする。

11/28


ステッチ用ソフトであるがいろいろありました。
日本語に対応しているものは極端に少なく
さらに魚眼レンズに対応できるものは見つけられませんでした。
先人のデーターからStitcher あるいは PTGui と言うソフトがよさそうかと
しかしStitcherはあまりにも高額。完成までに行き着くかどうか不明では投資できない。
とりあえずPTGuiのトライアルバージョンをダウンロード。
外国のサイトなので英語力の乏しい私には試練そのもの。
 
ステッチした画像を動かすにはさらに別なソフトが必要で
PANOCUBE(無料)あるいはPano2QTVR(無料版有)と言うソフトに行き着いた。
どちらも日本語版無しで先行きは暗い。
英語に堪能な者に使用方法を訊きながら操作することを考えたが
この種のソフトは日本語バージョンでも難しい。
英語力だけではたぶんまともには使えないだろうと思う。
まずは独力でトライである。翻訳などは一切行わない。
いろいろ使っている内になんとかなるだろう.......たぶん。

11/30


Nikkor 6mm Fish eye   
理想の回転軸がボディではなくレンズにあるのなら
レンズに三脚座があればいいのではないかと想像がはたらく。
しかしSigma8mmには三脚座は無い。取り付けられる構造にもなっていない。
そもそも三脚座は望遠系のレンズにしかない。
(例外としてNikkor6mmなどがあるが)
無ければ作ればいいと短絡(NikkorED 80-200mm用をかって製作したことがある)
その前に私が所有している三脚座をチェック
自作したもの以外では取り外しできるものは二つしかなかった。
くしくも8mmレンズとと同メーカーのSigma170-500mm・150mmである。
表面の塗装が異なるだけでサイズはまったく一緒だった。
これが使えるかどうかだ.....。

12/01


三脚座の内径は8mmレンズより僅かに小さかった。
しかしよく観察すると三脚座のリング部分内側に樹脂の板が嵌っている。
これをはずせばもしやと精密ドライバー(−)の先を差し込んでちょっとこじいてみた。
両面テープで貼り付けただけであった。駄目でももとに戻せそうである。
結果はジャストフィット。両面テープが三脚座側に残ったのでこれに蓋をすることに。
ビニールテープがちょうどイイ幅であった。黒色のテープなら違和感が無さそうである。
(内側なのでレンズに取り付けた時点で見えなくなる。故に黄色のままでよしとする)
 
レンズに取り付けるには二方向が考えられる。
縦位置方向にならそのままパノラマ雲台に取付て前後位置の調整だけでいけそうだ。
結果は惨敗。三脚座・クイックシューが写り込む。(写真右端下部の黒い部分)

12/02


L型金具を購入。クイックシュシューを取り付けた。
ステンレス素材だが雲台に取り付けると振動が大きい。
もう少し肉厚のものを探す必要がある。
しかし日中ならば手でブレを止めれば何とか使えそうである。
試作レベルならこれで充分か...。
使用カメラは重量を考慮してとりあえずNIkonD100にした。

12/03


試作01
雲台使用で水平方向4枚・手持ちで天地を撮影。
(実際にはオートブラケティングでその数倍を撮影)
露光はマニュアル。ピントは固定(三脚座に取り付けると操作不能)
素材データーが得られたのでいよいよパノラマ製作にとりかかる。

12/04


まずはステッチ。PTGuiのトライアルバージョン。
6枚の画像を取りこむ。しかしなにもおこらない。
あちこちをクリックしても変化無し。
ソフトがきちんとインストール出来ていなかったのか???
再インストール・再起動その他を数度。しかしまったく稼動せず。
 
!。魚眼画像以外ならばどうかと12mmで撮影した画像を読み込んでみた。
ステッチ出来た。
PTGuiは魚眼画像に対応していなかったのだ。
だが先人の作ったパノラマデーターにステッチソフトはPTGuiとある。
考えられるのはプラグインソフトが必要ということだが...。

12/05


Panorama Tools(フリーウエア)がよいとのことであった。
これをPTGuiに入れてみた。
しかしそれでも魚眼画像をステッチしてはくれなかった。
????
ドライバーを更新すればいいらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・(簡単に記しているがこの間数日を要している)
ようやくPTGuiが魚眼画像をステッチした。
英語力殆ど無しでよくここまで来たと我ながら感心。

思ったよりステッチレベルが荒い。
Photoshopで執拗にレタッチする必要があるのか...。
もうひとつ、トライアルバージョンの所為なのかステッチ画像を保存できない。
やはり購入しないと先に進めないのか....。

12/06


いわゆる「実効ボタン」をクリックして無かっただけであった。
結果良好。Photoshopのレタッチは適度ですみそうである。
トライアルバージョンで製作した画像はCMが入っている。
が、試作段階なのでこれでよしとする。
次はQTVR化である。

12/07


PanoCUBE(フリーウエア)をインストール
PTGuiでステッチした画像を放り込む。
完成である。          TEST01        

パノラマをご覧になるには、ブラウザにQuickTimeプラグイン(ver5.0以上)
がインストールされている必要があります。
Pro(有料)は不要です。無償のQuickTime 7で充分ご覧になれます。
WinXP、Win2000以外の旧OSをご使用の方は旧バージョンをご使用下さい。
画面をクリック&ドラッグすることにより視点が変化いたします。
左下の+−はzoomです。(Shift・Ctrlキーも使用できます)
このソフト非常に簡単です。
ショートカットにステッチ画像を投げ入れるだけで何もしなくていい。
ただし凝ったことは何も出来そうにない。出力サイズの変更も出来ない。

12/08


撮影機材の方も充実させなければと、まずは水準器。

三脚にも雲台にもついているがより正確なものを求めて
ホームセンターにて工事用の小型のものを購入。
 
パンさせて水平を保つのはかなり難しい。
Movieを三脚を使って撮影したことが有る方は憶えがあるはず。
パンして行くと水平線が傾いていったことが...。
スチルなのでその都度水平を出して行ってもいいのだが
それでは時間が掛かりすぎる。
調整している間に天候の変化もありえる。
                TEST02  

12/09


L型金具も分厚い物を調達。
クイックシューを取り付けることにする。
穴の位置に少々問題がある。
このまま三脚に取り付けたのでは
光軸が回転軸上にこない。
のように左右に広げた。
のようにすることによりレンズ光軸を
回転軸と直交させることが容易になる。
 
クイックシューではあるが
ネジ長がこのL型金具には短すぎる。
試作では既製のネジはそのままに
もう一本別のボルトを用いて取り付けたが
それでは前後の調整が出来ない。
思い切って既製のネジを取り外すことに。
上部のゴムは例によって両面テープ。
簡単でした。
 
 

12/10


PTGuiを正式に購入することにした。
なにしろ日本語の一切無いサイトでしたので困難は極まった。
翻訳サイトの助けを借りながら必要事項をタイプ
しかし翻訳サイトの日本語ってどうして怪しげなんでしょうね。
翻訳されたものをさらに正しい日本語に翻訳する必要があります。
なんとかクレジットカードを使って購入

12/06の画像を再ステッチ (CMが入っていない)

12/12


三脚は旭光学がPentax6×7を発売したときにそれ用に輸入販売したビロラです。
照明用のライトスタンドではやはりこころもたないです。
円が固定相場から変動相場に変わったばかりなのでべらぼうに高価でした。
なんと軽四新車が購入できる値段でした。
特筆すべきはエレベーターが傾けられることです。
設置位置が水平でなくても容易にカメラを水平に保つことができます。
四段の脚で全部伸ばせば部屋の天井に届く高さです。
最大の長所は重量。かなりのもので安定度は抜群。
最大の欠点は重量。移動に体力をそうとう消耗する。
これにパノラマ雲台を取付、さらに通常の雲台を取り付けることにしました。
通常の雲台は無くてもかまわないが、有れば微調整がしやすくなります。

12/14


水平撮影はほぼ問題なく可能となりました。残された課題は真下です。
魚眼での画像は足下に三脚の一部が写り込んでいます。
これを塞ぐ真下画像が無いと全方位とは言えません。
水平の撮影高度が1.5mくらいまでで光量が充分な日中戸外でしたら
腕をめいっぱい伸ばしてカメラを下向けにすれば手持ちでなんとかなりますが
高度がそれ以上の時光量が不足しているときは無理があります。
 
そこで考えたのがライトスタンドの利用です。
まずダボにクイックシューを取り付けました。
ブームの先にこれを取付カメラを下向けにセットいたします。
(ケーブルレリーズは長めの物が必要です)
 
結果はあえなく失敗です。
ライトスタンドでは1kgほどのカメラを安定して支えられませんでした。
絶え間なく揺れ続けました。日中以外は使用できません。
(ブーム左端にぶら下がっている物は2Lペットボトル用バッグ・バランサーですね)

12/16


ビロラのオプションパーツに
左のような物がある。
エレベーターと交換すると
カメラを横から保持できるものだ。
これを使えば下を撮るのは容易である。
しかし問題がある。
三脚が写り込むことだ。
頑丈さは文句ないがこのままでは
役に立ちそうもない。
全方位パノラマの場合、下方の画像は
三脚の立っていた位置を余すところ無く
撮らなくてはならない。
それだけではないそれプラスある程度の
余裕を持って撮らないとステッチできない。
カメラ高が1mの場合は直径1m以上になる。
左図を視ていただければおわかりになると
思いますがかなりの長さのブームが無いと
必要な画は得られない。
またまた材料調達にホームセンターへ行った。
まず目に入ったのは工事用の足場鉄パイプ。剛性は充分すぎる。
しかしあまりにも重い。他の器材と合わせると一人では手に余る。
表面にも錆がすぐに走りそうだし他に適当な物がみつから無い場合の時のこととする。
 
・・・・・・室内手摺用の18-8ステンレス巻きパイプ1.8m。これがよさそう。
直径が38mmとほんの僅か小さいがなんとかなるだろう、いやなんとかする。
パイプの先端にカメラを取り付けるためのヘッドが必要だが...
ビロラのブームから取り外すには特殊な工具が必要。また取り外せても径が合わない。
これも何か適当な物をみつけるか作らなくては....。

12/17


手摺の支持金具です。
38mm径用ともなるとかなりがっしりしています。
(その分価格も高い)
これをひとつ購入。
側面がフラットなのがいい。
雲台またはクイックシューを取り付ける為の穴を穿つ。
パイプを突き刺した状態で貫通させた。
ボルトで留めて撮影中カメラが回転しないようにする。
スタンド部分は手摺を壁に固定するためのもので
私の使用目的の為には不要ではある。しかしこれがあると
パイプを床に置いておくときに転がることがない。
 
自由雲台を仮に取り付けてみた。
なかなかよさそう。
ブームを水平に使用するならば直接シューのみでいいのだが
自由雲台があれば多少の高さ調整が容易と思う。
このへんは実際に使ってみて結論を出すことにした。

ビロラのオプションパーツに取付
ほぼ完成した状態。
先端にはクイックシューのみ。
カメラを装着したときのブレは
まったく無いとは言えないが
反対側に充分な重量のバランサーを
吊り下げることで解決しそう。
 
システム完成まであと一息。
 
 

12/19


 
大きめの自由雲台を購入。
これをブーム先端に取り付けることに。
カメラレンズの総重量と
取付角度を考慮した結果。
 
シリンダー型パノラマの撮影を考慮。
L型金具のクイックシューも
同サイズのものと交換。
を蝶付きナットに交換
微調整を容易にした。

 
三脚座のシューも同サイズのものと交換
 
レンズ上部の黄色のテープは
三脚座に取り付けるときにヘリコイドが
回転するのを防止するため。
併せてレンズ距離指標です。
 
 

12/21


まず手前の三脚で水平撮影
三脚を影響の無い位置に移動して
後の三脚を使って下向きに撮影
実用になりそう。
ぶら下がっているペットボトルは
砂を入れてバラストにする。
 
 
 

12/22


さっそく試写してみた。
左がブームに取り付けての撮影。
右は手がカメラに届く距離に立って撮影。手持ち撮影の状態ですね。
左は三脚の先から実用画像となるが右は爪先からである。
この差は非常に大きい。また長時間露光にもかなり有効であろう。

12/23


「長時間露光に耐えうるかどうか?」と夜間撮影をしてみた。   
約2秒の露光であったがこの時点で問題は無さそうだった。
歯切れの悪い書き方だが翌日になって多少のトラブルが発生。
次の機会にその対策と併せて詳しく記すことにいたします。

12/24


通常、雲台は左の状態でエレベーターポール
などに固定される。
ボールヘッドがフレキシブルにカメラ位置を
保てるようになっている。
私の使用目的では右の写真の状態である。
トラブルが発生というのはカメラとレンズの重量を
右の使用方では支えきれないのだ。
相当きつく締めてもカメラがお辞儀をしてしまう。
本来の使い方では無いので仕方が無いことだが。
 
ティルトのみの雲台を考えたがクイックシューが
無いと不便である。またせっかく\10000以上も
出した自由雲台が惜しい。
そこでさらに考えたのが二段目の写真である。
ホームセンターで家具のゴム脚を調達。
10cmのボルトを通した。
 
手摺の支持金具下部に穴を穿つ。
ボルトを通したのが三段目の写真
ゴム脚がストッパーになってカメラのお辞儀を
支える。
中間に通してあるナットを調節することで
支える角度を簡単に調節できる。
 
器材に関してはとりあえずこれでOKか。

12/26


カメラを装着したところです。
安定したポジションが得られました。
夜間撮影も大丈夫でしょう。
大晦日に実戦投入です。

12/29


夜間撮影大丈夫でした。
ただし問題が少々。
長時間露光のため次のカットまでに月が動いてしまいます。
最初にステッチしたときは二つの月がありました。レタッチで対処。
星の場合は複数写っていてもなんら問題がありませんが...。

2007/ 1/ 3


Sigmaの三脚座はある意味非常に便利ではあるがいくつかの問題点がある。
フォーカスの調整がまったく出来ないことだ。また取付時に相当の注意を要する。
強度もD100レベルの重量なら問題は無さそうだがD2Xを使うとなるとどうだろうか?
やはりここは自作するしかないか。
旋盤とかプロ用の工具は持ち合わせていないのでやはりアルミ材の加工が楽である。
ホームセンターを覗く。しかしかってあった5mm厚のアルミ材がまったく姿を消していた。
他店を探すこともするが見つからない場合はなにか別の材料を考慮する必要がある。
 
頑強な三脚を使用しての撮影を続けているが一脚で撮っている方もかなり居ることが判明。
このへんも少し考えてみたい。

1/ 4


12mm厚のアルミ板が手に入りそうです。
これだけの厚みがあればD2Xの重量に耐えられる撮影機材が出来そうである。
数日Sigmaの三脚座を使用してD2Xで撮影してみたがやはりつらいものがありました。

1/14


 12mm厚のアルミ板3枚を左のように加工します。
 満足な道具がありませんがなんとかなるでしょう。

1/19


 電動ドリルで穴はあくのですが12mmともなると
 まっすぐあきませんでした。
 ドリルを垂直に固定する補助器具があるらしい。
 ホームセンターに探しに行くと左のボール盤が...
 なんと\4980。一桁間違いではないかと思ったが
 間違いなし。購入。
 12mm厚のアルミ板は簡単に穴があきました。

1/25


アルミ板を自分では溶接出来ないので
L型の金具を支持に使うことにいたしました。
厚さ5mmのステンレス製です。
長辺100mm・短辺50mm
価格は\735でした。
ボール盤の価格と比較すると高価ですね、
(ボール盤が安すぎるのでしょうね...。)
曲がり部分に丸みがあるので
12mm板は密着しません。加工が必要です。

1/29


完成です。
D2Xを取り付けても問題無さそうです。
Sigmaの三脚座はもとのレンズに戻します。
レンズのフォーカスリングが普通に使用可です。
レンズがボディの重量に負けて壊れることも
無いでしょう。
 
回転軸をほんの僅か前に出しました。
微調整が可能ですので実写しながら
最高のポイントを見つけようと思っています。

1/30


私の周辺でもパノラマを作る方が増えてきました。
殆どの方が面倒なのか手持ち撮影です。
被写体が遠距離の場合はなんとか繋がりますが
近距離となると難しいでしょう。
パノラマ撮影の場合カメラをパンさせることが必要です。
手持ちの場合はその回転軸が自分の身体になります。
理想の回転軸はレンズ前玉にあります。
このギャップが影響します。
カメラを横位置で撮影するなら左のような金具と
20山1/4のボルト・ナット・ワッシャーを手に入れましょう。
大きなホームセンターで手に入るでしょう。

左の図のように三脚・一脚に
取り付けます。
 
金属プレート(赤)
ボルト(水色)
ナット(青)
三脚・一脚(黄)
カメラをひっくり返して見て
ネジ穴がレンズ光軸を底面に移動した
線上にあることが条件です。

2/07


パノラマの撮影状況の上面図
 
が回転軸です。
左は2/07の状態です。
右は手持ち撮影の場合です。
手持ち撮影ですと視差が
生じるのが判ると思います。

2/08


12mmレンズでの撮影です。
360度を8枚で撮り、繋ぎ合わせてます。 
パノラマ雲台を使用して回転角をきっちり45度にしています。
回転軸をずらさずに等角度で撮影すれば
上の写真のように上下にきれいな波形が生じます。

2/11


皆さんご苦労なさっているようで試し撮りをしてみました。
24mmレンズ、フォーマットはNikonDXです。
三脚・パノラマ雲台・自作ブラケットを使用。
カメラ支持に関しては現在の私にとって
もっとも理想的な撮影機材を使用しています。
フラワーポットまでの距離は約1mです。水仙まではそれ以下。
電柱までは約10m。遠中近距離の被写体が混在しています。
試し撮りには宜しいかと思います。
朝早い時間ですので逆光状態です。露光条件は思わしくありません。
6駒を等間隔で撮影。PTGuiで自動ステッチ。問題のある箇所は殆どありません。
 
合成パノラマを成功させるには一にも二にも
撮影を出来るだけ正確に行うことです。

2/14


全方位パノラマでも遠中近景の含まれた画を試してみました。
(底は無しです。大がかりになるので)
花までは約0.5m。反対側の漁船までは約1mです。
ほぼ問題なくステッチできました。
画面下部の銀色は自作ブラケットのアルミ材です。
 よくみると三脚も写ってます。

TEST
PS.掲載後底をつけました。原寸でステッチいたしました。

2/17


実験です。  
大きな建物等の場合広角レンズを
用いても全体が入りきれないことが
よくあります。
部分撮影を寄せ集めてどの程度
まで使い物になるかどうかです。
レンズは60mmマイクロを使用。
DXフォーマットです。
ピントはPenFTのOLYMPUSのロゴ、
Oの文字に合わせました。
距離はほぼ1mです。
過酷な条件です。
←のように6駒分割撮影。
それをステッチ。

生成画像は約3700万画素に達しました。
水平方向にはほぼ問題無いようです。
上下はよくみると多少の難があります。
まあしかし近接撮影でこのレベルならば戸外で一枚に収まりきらない建物などには充分実用になると思われます。
※これが充分実用になるならば
大型プリントなどで画素数が足りないときには充分なデーターを得ることが出来るかもしれません。

2/19


私の場合はカメラ重量もありますので大型のブラケットを作りましたが
D100レベルでしたら5mm厚で充分だと思います。幅は30mmです。
水平パノラマ用として設計してみました。
縦横両用で使えるようにカメラ止めネジを二つ付けます。
四連の穴は1/4・20山の雌ネジを切ります。
レンズ鏡胴長に合わせて任意の穴を雲台に取り付けられるようにいたします。
黒い部分はカメラに傷をつけないようにゴム板を貼ります。
アルミ板が到着次第製作開始です。

2/27


予定では縦横位置兼用にするつもりでしたが
レンズ中心部から底までの長さとレンズ中心部からボディ横までの長さに
10mm以上の差がありましたので急遽変更、それぞれ専用にいたしました。
まずは簡単な横位置用です。
結果的には2/7の提案を自作したものです。
D70・D70s(写真のカメラはD100ですが)用に作りましたが
三脚ネジ穴が光軸を鉛直に降ろしたライン上にあるカメラ
(コンパクトタイプはこの条件を満たしていない物が多い)
ならばどんな機種でも使えます。
カメラ用のネジ穴を2、雲台用の穴を4、あけてます。
複数のレンズ・あるいはズーミングによりレンズ長が変化する物にも
使用できます。
アルミニウム ゴム エツミメタル止めネジ 接着剤 など
約 30×150mm 100g

3/04


縦位置撮影用です。
横位置用よりも手間暇が掛かってます。
L型の大きめな金具が見つかれば工作も楽なのですが。
鉄製はあるのですがアルミ製は見つかりませんでした。
70mmを直角に折った物がありました(ブロンズ塗装がされていました)ので
それで二枚を繋ぐことにいたしました。
カメラ取付部分は穴を3あけてあります。
高さが数センチ調整可能です。
更に雲台取付部分(横位置用とほぼ同様)をネジ止めです。

ネジは平皿を使いました。
貫通穴をテーパさせる必要がありますので少々面倒です。
高速カッターで切断したアルミ板は角が鋭いのでディスクグラインダーで
面取りをしてさらに砥石で滑らかにいたしました。

ゴム板は皮細工用の穴あけポンチでネジ穴部分を抜きました。
その後合成ゴム系接着剤で貼り付けました。

「どうやって三脚に取り付けるのかわからない」
と言う質問がございましたので...
厚さ5mmですと雲台ネジ長とほぼ一緒です。
2/07の図ようにナットでは締められません。
アルミ板に5mm径の穴をあけてネジをタップで直接切ってます。
複数あけることで多少の調整が可能になってます。

出来上がりはまずまずです。
売り物になりそうな気もいたしますが需要はそうないでしょうね。
※パノラマにしない場合でも縦位置撮影の場合には
カメラを直接雲台に取り付けるよりも操作性が宜しいです。
材料は
アルミニウム板 アルミL型金具 エツミメタル止めネジ
平皿ネジ8本 ゴム 接着剤

工具は
ボール盤 ドリル刃数種 高速切断カッター 
1/4・20山用タップ ディスクグラインダー ドライバー レンチ 
ノギス 折刃カッター 穴あけポンチ 定規 砥石などなど

H160 W120 D150 約200g 横位置用とセットで300g弱

3/05


70用ブラケットを使用してのほぼ180°水平パノラマです。
使用カメラはNikonD70 レンズはSigma18-50(一番安い玉)。三脚使用
縦位置で撮影した7枚をステッチ。
尚、撮影は私ではなく殆ど写真経験のないとりとんです。
(とりとんはHNから時々私の息子と思われる方がございますが血縁関係はありません)
初めてのパノラマ撮影でもここまで出来るのですからやはりブラケットと三脚は必須ですね。

3/15


 だいぶ間があきましたが....。
三月の末に出雲大社まで行ってきました。
大阪まで自分の車で、米子までは高速バスの旅でした。
うかつにも自分の車の中にパノラマ用ブラケットを忘れてしまいました。
カメラは横位置で、回転軸はカメラ底部の三脚穴。理想とはほど遠い状態での撮影です。
早い話が失敗作ですが敢えて参考になるかと思い掲載致します。
   出雲大社

5/05


 だいぶ間があきましたが....。上と一緒だ!
大阪城はビルの林の中にあります。
正面前(大阪城1)は広い公園になってまして沢山の人がおりました。
おまけに工事中。
裏に廻ると(大阪城2)人気も少なく撮影は楽でした。ただ逆光。
 
   大阪城1    大阪城2

5/30


垂直パノラマが旨く出来ないと言うので
テスト撮影をしてみました。
原因は手持ち撮影のため精度が充分
出ていないためだろうと想像します。
全方位レベルを求める必要は無いと思いますが
左の写真で判るように器材は少々大げさです。

ビロラに水平アームを取り付けてパノラマ雲台・ブラケットを装着しています。
レンズはDX18-70mm。24mmに固定、回転角15度で11枚撮影。

左はPTGuiで11枚をソフト任せでステッチ。
ほぼ180度の垂直パノラマです。
ノートリミングで掲載いたします。
焦点距離が長めですので波形のケラレが
判りづらいですがほぼ均等に生じています。
上部と下部の波が若干異なるのは前・後の画像が
無いためにその影響を受けていない故です。
右は上部4枚のみをステッチ。
空の部分はトリミングしています。

9/01


先日、ヨドバシカメラ新宿店に行きましたら
マンフロットの製品版がありました。
パノラマ雲台の上にブラケットをビルトインしたものです。
雲台の上にレールがありまして水平移動が可能です。
レンズ光軸からカメラ底面が機種によって異なりますが
殆どのカメラに対応できそうです。
また垂直部分にもレールがありまして長さの異なるレンズに
対応できます。
なお回転もできますので魚眼レンズを使用して全方位パノラマを
撮るときにも便利そうです。
問題は価格ですが\70,000を越えていました。
工作が面倒で懐に余裕のある方にはうってつけかと...
他社製品で同様の機能をもったものもありました(\40,000ほど)

9/30


HDRパノラマを製作してみました。                        12/02


QTVR全方位パノラマとHDRの効果が判りやすい場所を
捜して撮影してみました。
処理手順は12/02のLINKをご覧下さい。
自分的にはほぼ及第と言ってよいのでは、と言う感じです。
QTVR全方位パノラマHDR

12/18


PTGuiがバージョンアップしていました。さっそくVer7.5にいたしました。
何処が変わったのかよく判りませんがステッチの精度が
上がったような気がいたします。
いい機会ですので拙い英語力でもう少しソフトを突き詰めてゆきました。
底の貼り方に別な方法があるのが分かりました。
いままでよりも奇麗に繋げます。
過去に作ったパノラマを作り直すことにいたしました。

2008/02/24


Pano2QTVRをPro版にいたしました。
オブジェクトムービーを作ることが目的でしたが
パノラマ製作にも機能がアップです。
これからいろいろ確かめてみます。
 
例によって横文字での購入ですのでちょっと面倒でした。

10/12

つづく