2 B
 
音の出る花火の一種ですが頭の先がマッチのようになっていて
点火は直接マッチ箱にこすりつければよしと簡単でした。
価格はばら売り一本¥1でした。
お買い得200本入りひと箱¥100もありましたが当時の子供で
100円をこづかいに貰っている者は稀でした。
遊び方は単純で点火して放り投げるだけ。
黄色の煙がうっすらと立ちのぼってしばらくして爆発。
 

2B騨(上)
 
2B銃(手作り)
 
 蛙に突っ込んで爆発させたり、川魚に突っ込んでこれも爆発させて浮き袋を取ったり、
 子どもの頃はかなり残酷な遊びをしていたものです。
 また、当時は汲み取り便所でしたから、汲み取り口の開いている家の便所に放り込んで爆発させたり、
 畑の肥溜め(草の丈が伸びると見えなくなって落ちてエライ目に会うので注意)に突っ込んだりと、
 これまた悪い遊びをしていました。
 2Bの端を親指と人差し指で摘んで手を思いきり伸ばしてそのまま爆発させる、
 肝試しみたいなこともしていました。

Benさん談 

最初の頃は仲間内で二手に分かれて投げ合いでした。
点火してから爆発までにだいぶ時間があるのですぐに投げると投げ返されてしまいます。
それでぎりぎりまで自分の手において敵陣へなげこみます。
タイミングミスでたまに手のなかで爆発もしたりしました。
それでたいしたことはないのでそのうち度胸試しに持ったまま爆発もさせるようになりました。
点火してから10秒ほど経つと水中でも爆発しました。
浅い水たまりなんぞだとそこそこに飛沫なんぞがあがりました。
 
当時の子供(私だけでは無いと想う)達は玩具を自作するのはあたりまえでした。
当然2Bは火薬を使っているのですから銃を造ろうとする発想は稀では無いと思います。
銃身はTVアンテナのアルミ管です。
当時はTVが漸く普及し始めた頃ですからこれを手に入れるのは至難の業でした。
でもどこからか調達してくる者が必ずいました。
銃床は木片をナイフで刻んでそれらしいものを作りました。
銃身と銃床はビニールテープで留めました。
遊び方ですが2Bに点火して銃の先端から入れます。先込め銃ですね。次に小石を入れます。
しばらくすると発砲します。しかしあまりとびませんでした。
いま考えると小石と銃身のあいだに隙間があったことが原因だと思います。