パークゴルフ用・ボールキャッチャー
 
さて、これは何でしょう???
トイレの清掃用具ではありません。
 
パークゴルフのプレイヤーは高年齢者が殆どです。
お察しの通り運動機能に問題有りの方が珍しくありません。
「パークゴルフは楽しいが、カップインしたボールを
腰をかがめて拾い上げるのがつらい」と言う方は少なくありません。
ワンラウンド 18ホール 18回 地上より20〜30cmほど低いカップの底から
ボールを拾い上げなくてはなりません。

二回三回廻ると、たしかにつらいのでしょう。

 
時々私と一緒にラウンドする爺もパワーはまだまだ有りますが
腰をかがめるのは×です。
そんな方のために、あるメーカーが開発したボール拾い上げ器です。
天然ゴム製で柔らかいです。色はこの他に赤と黄があります。
 
使用法は簡単です。グリップエンドにボールキャッチャーを嵌め
カップの中のボールに被せます。簡単に拾い上げられます。
既製品の中にはスティックの先にキャッチャーを取り付けた物もあります。
腰にぶら下げて移動している姿を時々見かけますが
携行品が増えたり嵩張ったりするのは歓迎できません。
そういう意味では最高のアイデア商品かもしれません。
 
しかし問題もあります。
まず価格です。なんと¥1,300です。100円ショップに有りそうなこれがです。
次に耐久性です。思った以上に低いです。
一年も使っているとボールがすっぽ抜けるようになりました。
爺は内側にガムテープを貼ってなんとかごまかしておりましたが......。
私はプリンターのゴムローラーリフレッシャーを塗ってみましたが
効果はありません。
 
 
自作!!!
プラスチック製のボールホルダーです。
これもなんと\525です。100円ショップならば二個組レベルかと。
使用方法は部分をベルトにかけ予備のボールを持ち歩くのでしょう。
このボールホルダーとグリップエンドにピッタリ嵌るキャップを
繋げることが出来ればほぼ理想の器具が出来そうです。
 
部分を切り取り、クロスした爪の中央とキャップに穴を空けて
ネジで留めれば良さそうです。
 
まず、グリップエンドに被せる物が必要です。
ペットボトルのキャップをはじめ、家の中にある種々のプラスチック製の
キャップを集めました。右側の二つは以前ブームになった食玩。
一番ぴったり嵌るのはスーパーマリオキャラの付いた食玩。
しかし外側がゴツイ。握ることを考えるとボツ。
 
内側の突起が無ければ使えそうなのでペットボトルのキャップを採用。
小型のルーターで内側を削ることにしました。
 
しかし削るのはけっこう時間がかかります。
ふと思いついたのがfilmケース。
小型密閉容器に使えるので、いくつか捨てずにとってありました。
これはkodakのTRI-Xpanのケース。
試しに嵌めてみると何の加工も必要とせずにグリップにピッタリ。
 
ルーターのパーツを回転ヤスリに交換。
ボールホルダーのクリップを通すためにfilmケースの横にスリットを作る。
クリップの形状により左右に僅かの段差をつける。
 
クリップの端に滑り止めの突起があります。
それが抜け防止になって好都合です。
接着剤もネジも不要です。
 
グリップに装着。なかなか良さそうです。
 
実際にコースに出て使用してみます。
カップインしたボールをめがけ
グリップエンドに装着した自作ボールキャチャ−を近づけます。
 
少し力を加えると確実にボールをキャッチします。
あとはクラブを持ち上げればO.K.です。
 
この撮影をしていると常連の何人かが興味深そうに寄ってきました。
実際に試してみて「なかなか良さそう」との感想でした。
 
私は敬老の精神が大ですので、腰痛を訴える爺へ
クリスマスプレゼントとして差し上げました。
 
何日か使って頂いて使用感等を訊いてみたいと思います。
2012/12/20