デジカメでフィギャを撮ろう。

 こんなH.P.を開いていると時々フィギャの写真をいただいたりします。
 たいへんありがたいのですが多くはピンぼけです。
 実は私も最初にグリコの鉄人を撮ったときに見事なピンぼけを作りました。
 ものが小さいですからしかたがないのですが...........接写って難しいのですよ。
 35mmfilmカメラの場合でしたらマクロレンズなどという特別な機材を必要といたしますし
 また被写界深度(ピントの合う奥行き)が極端に減少しますし.............。
 そこで発想の転換です。
 H.P.に掲載するためだけなら無理な接写をする必要は無い。
 大きなプリントを必要としないのならこれも同様です。

まずデジカメですがいまとなっては
ごく普通になった300万画素のNikon990です。
2000×1500ピクセルです。

もしできたら三脚を用意しましょう。
本格的なものは不要です。
私は普段左の写真のものを使用しています。
たたむと下のようになります。
伸び縮みはしません。高さが必要なときは
台の上にのせます。
¥5000くらいで購入した憶えがあります。
小さなフィギャなんぞを撮るときは
本格的なものより便利だったりします。
被写体までの距離調節が容易なんですね。
 
無い場合は本でも積み上げてそこにデジカメを
のせて撮影しましょう。

被写体ですがグリコのおまけのNikonFです。
たばこと比べて大きさがわかりますね。
 
ここまでは手持ち撮影です。
照明は内蔵オートストロボです。
背景は白の画用紙です。
これが災いとなってやや光量不足です。
露光計が標準反射率18%で制御しますので
オート露光では無理ですね。
本番は背景を変えることにします。

デジカメ、だろうがFilmであろうが
画面いっぱいに白紙、あるいは黒紙を
反射式の露光計まかせに撮影すると
どちらもグレーになります。
したがって被写体の画面に占める面積が
わずかの場合影響は大です。
 
背景に色のついた布を利用しました。
これくらいに写っていればH.P.レベルでは
充分でしょう。
 
下はノートリミングの写真です。
画面いっぱいに被写体を写してません。
上の写真が横幅300ピクセルですから
もっと小さくてもかまいません。
大きく撮ってリサイズするよりも
周囲をトリミングする方が結果は良好です。
但し、A4にプリントするなんて場合には
向きませんが。
 

どうもよくわからないとご指摘がありましたので
 
300万画素のデジカメは2000×1500ピクセルです。
使用する画像サイズが長辺500ピクセルでしたら
画面に占める割合は左の濃い青部分です。
このなかに被写体を納めて撮影
あとで周囲を切り取るということです。
990の場合望遠側で24mmです。
1mくらいの距離から撮るとほぼこの大きさです。
被写界深度目盛りがありませんので
正確な数値はわかりませんが
絞りf8くらいでしたら+-10cm以上のピント幅が
あるはずです。つまり奥行き数センチのフィギャは
前から後ろまでピントが合うことになります。