Xacti用ワイドコンバージョンレンズ

動画を撮る必要が出来て急遽購入した。
S-VHSとS-VHS-Cのビデオカメラは
持っているのだがスチール(DSLR)との
併用は非常に厳しいものがある。
PCで視たりNetに載せるのも面倒だし...。
いろいろ調べてMPEG4のこいつに決定。
テープではなくSDカードというのも楽でいい。

項  目

スペック

項  目

スペック
有効画素数 600万画素 撮像素子 1/2.5型CCD
光学ズーム 5 デジタルズーム 12
記録メディア SDメモリーカード 最短撮影距離 10cm(標準)
液晶モニター 2インチ ファインダー なし
動画 解像度 640x480 フレームレート 30fps
最長撮影時間   動画記録形式 MPEG4
静止画解像度 3680x2760 静止画記録形式 JPEG
インターフェイス USB2.0/AV出力  バッテリタイプ 専用充電池(DB-L20)
幅x高さx奥行 68x108x23mm 重  量 140g
その他機能 セルフタイマー ボイスレコーダー

性能に関してはざっとこんなところです。価格は¥32,000でした。SD2Gを別途購入。
これでスチール撮影をすることはないので静止画モードは一切考慮しなかった。
問題はワイド側の画角です。1/2.5型CCD故に期待は出来ないことは明らかだった。

現物到着。試写。
室内では人物はアップのみですねこれは。
オプションにはワイドコンバージョンは無い。
そもそもフィルターなんぞが付けられる設計ではない。
当然サードパーティ製も皆無。  
そうなると自作の虫が騒ぎ出した。
まずレンズをどうするかだ。
手持ちのワイコン(写真左)はでかすぎる。
重量もXactiの2.5倍もある。
使えないことはないだろうが実用的とは言えない。

いろいろ調べた結果。
reynoxクイックワイド×0.5がよさそう。
価格も\3,000ほど。重量は30g
適用範囲は27〜37mmのレンズ枠。
とりあえず購入。
形状は左の写真を見ていただければ...
左右につきだしたノブの裏側に溝を切った爪がある。
最近のレンズキャップと同様な構造だった。
ステップアップリングをXactiに取り付けられれば
ワイコンの装着は可能である。
リングはコンデジにワイコンを取り付けるために
購入したものがあった。37mm→28mmサイズである。
これがよさそう。

しかしリングはそのままではXactiに装着は出来ない。
適当な支持体を必要とする。
いろいろ探し回った結果たどりついたのが
Fujifilmのリバーサル用プラスチックケースだった。
グリーンの箱にXactiがすっぽりはまった。

箱を約1/3に切断。透明な蓋はひっくり返すと
緑の底がぴったりおさまるように出来ている。
重ね合わせれば強度も出てくる。
レンズを覗かせる穴をあける。
まずドリルで、次にリーマでそれを拡大。
プラスチックなので容易。

Xactiは液晶モニターが可動する。
反対側には円形の凸部がある。
プラスチックケースはこれを考慮してグラインダーで削った。

蓋と底を瞬間接着剤で貼り付けた。
実用上はそのままでもOKだが
高級感を出せるかと思い銀色にスプレーで塗装。

ステップアップリングを銀色支持体に取り付ける。
雄ネジ部分を削って平面にすれば接着可能だが
金属を削るのは面倒なので少々考慮。
ホームセンターでゴムパッキンを発見
内径29mm、外形45mm、厚み3mm、二枚入り\100。
これを支持体に接着。
(作業はチラシの上)

ゴムパッキンの上に
ステップアップリングを接着
完成。

試しにS-VHSフルカセットビデオ用に購入したワイコンも
装着してみた。
使用可。
ただしレンズ部分を持って撮影しなくてはならない。
 
支持体はスチール用のストロボを隠してしまう。
仮に発光できてもワイコンの画角はカバー出来るはずが
無いので無視。

実写試験。本当はMovieをお見せしたいのですが
ファイルサイズが大きいので静止画です。
内側がXacti本来の最広角の写真。外側が自作ワイコン使用です。
ほんの僅か四隅が暗くなりますが充分実用になります。
諸経費は約\4000でした。
最広角側で撮影すべしとワイコンの説明書にありましたが
Zoomを多少使用しても大丈夫です。


ドアスコープを取り付けてみました。
超ワイドマクロ撮影が可能となりました。
 
ドアスコープを取り付けるにあたってアタッチメントはいったん分解して
作り直しています。
それというのもXactiの光軸は見た目とは異なりボディ中央に無かった所為です。
私の所有している物だけで個体差かもしれませんが。
 
ステップアップリングの中に鉄製リングを嵌め込みました。
ドアスコープは磁力で貼り付いています。
撮影結果はムービーをモニターで眺めるには充分です。
スチールは多くを要求しなければまあ宜しいかと。

2008/10/22