H D R
I (high dynamic range image、ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ) |
HDRI(high dynamic range image、ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ)とは、
通常のデジタル画像では記録できない明暗の情報を持った画像。
コンピュータグラフィクスにおけるHDRIは、直射日光から深い影にいたるまで、
現実のシーンで見られる強度レベルのダイナミックレンジの広い光線情報を正確に表現することを目的としている。(Wikipedia) |
と言うことでやってみました。
露光測定はカメラ任せで-4・-3・-2・-1・0・+1・+2・+3・+4と9段階撮影
使用ソフトはPhotoshopCS2です。(それ以前のバージョンでは不可) |
|
|
|
±0EV 通常はこの写真が撮って出し。 |
|
|
|
画像処理は32bitで行われる。拡張子はpbm |
1枚4Mb強のjpeg9枚をHDRに統合するとなんと139Mb。 |
2007/10/06 |
|
|
|
トンネルの中から撮影してみました。
通常の撮影ですと外の緑に合わせるとトンネルの中は真っ黒
トンネル内部の質感を出すと外の風景は殆ど飛んでしまいます。
全周パノラマを撮っていると必ず順光部分と逆光部分が存在します。
その解決策としてHDRの試作をしています。 |
10/13 |
|
|
|
フリーソフトのPhotomatix Basic1.2によるHDR |
フリーソフト故に限度がある(二枚しか合成出来ない) |
上・10/06の-1EV・+1EVの二枚を合成 |
下・10/06の-2EV・+2EVの二枚を合成 |
10/15 |
|
|
|
複数の画像を合成するのであるから当然動体にはむかない。 |
ならばRAWで撮影。 |
それから現像段階で露光調整して複数の画像を作る。 |
その後HDRを合成すればもともとひとつの画像なのだから被写体がずれることはない。 |
そう思って試してみました。 |
RAW画像をNikonNC4で現像。−2EV・0EV・+2EVの3枚のJPEG画像を作った。 |
CS2で自動処理....。 |
これらの写真には、有用なHDR画像を構築できるだけのダイナミックレンジがありません。 |
と、表示された。甘くはなかった。 |
.............他の方法を考えることにする。 |
10/18 |
|
|
|
|
|
|
PhotomatixProを試してみました。(日本語には対応していません) |
Basicと異なり4枚までの合成が出来るようです。 |
とりあえずいろいろ弄ってみます。 |
|
3枚の写真は-2EV・+-0・+2EV。 |
インストールだけで未購入ですので合成した写真には赤枠で示したように |
Photomatixの文字が入ります。(多少の対処法はあります。それはいずれ) |
10/20 |
|
|
|
|
|
|
PhotoshopCS2では不可能であったが一枚のRAWから |
複数のjpeg画像を作りHDR統合が可能かどうか試験してみました。 |
PhotomatixProでは可能でした。 |
3枚の画像は-2EV・+-0EV・+2EV。 |
合成が出来るかどうかのチェックであるから細かな調整とかは今回はしていない。 |
PhotomatixProでは動体からのHDRも可能である。 |
10/21 |
|
|
|
|
PhotomatixProをトライアルで使用いたしますとPhotomatixのロゴが入ります。 |
(文字通りトライアルならば気にしなくても宜しいですが) |
ネットに載せるとなると煩わしいです。購入すれば問題なしなのだが...。 |
色々調べると一定以下のサイズだと入らないことが分かりました。 |
横位置画像だと749pixel x 499pixel以下なら入りません。 |
縦位置画像だと799pixel x 1199pixel以下なら入りません。 |
出来るだけ大きい画を作りたい場合はまず元の画像を縦位置にして |
799pixel x 1199pixe以下に縮小致しましょう。 |
HDR統合した後横位置に回転させればOKです。 |
web用なら充分でしょう。 |
10/22 |
|
|
|
|
一枚のRAWから-2EV・+-0EV・+2EVのJpegを作りHDR合成です。 |
元画像一枚からいろいろ出来るのでCS2と使い分けて行こうと思います。 |
10/23 |
|
|
|
この写真以前は1200万画素でした。 |
画素数が異なるとロゴの埋め込みがどう変わるかと600万画素を統合してみました。 |
ロゴの入る位置は殆ど同一のようです。 |
(Photomatixの文字の太さが1200万画素の方が太いです) |
画素数に関係なく文字の入る位置が一緒ならば上下右に余白をつけて統合すれば |
ロゴの埋め込みを避けられそうです。やってみる価値がありそうです。 |
10/24 |
|
|
|
4287×2847ピクセルの画像を計測してみました。 |
赤枠の中がPhotomatixのロゴに影響されない部分。ロゴ |
白数字がピクセル数 |
2548:4287=4287:X X=7213 小数点以下切り上げ |
(2847-600×2):2874=2874:Y Y=5016 小数点以下切り上げ |
|
Photoshopで |
イメージ/キャンバスサイズ/ |
幅(W)を7213ピクセル |
高さ(H)を5016ピクセルにする。 |
|
下のようになる。 |
必要な画像をすべて同様の処理を |
行い、その後HDR統合すれば |
Photomatixのロゴは |
周囲のグレー部分に出るはず。 |
さてうまくいくか?......。 |
|
|
|
10/25 |
|
|
|
まずは結果報告です。駄目でした。 |
上のように処理した三枚をHDR統合しようとしたのですが |
PhotomatixPro で記したギンギラギンまでです。 |
Photomatixでは一枚あたり3600万画素のデーターを取り扱いできないようです。 |
ただしTone Mapping前の状態でいったん保存しますと |
なんとPhotoshopCS2で取り扱いできます。 |
これだとロゴの埋め込みはありません。 |
静物は複数撮影をしてPhotoshopCS2でHDR化。 |
動体はRAWから複数作り、Photomatixで合成後処理をCS2に委ねるのがよさそうです。 |
これだと余白を作る必要もありませんし....。 |
|
Photomatixでの余白を作っての統合は600万画素データーからの加工を |
あらためて試してみようと思います。 |
10/26 |
|
|
|
Nikon D100 600万画素(3008×2000ピクセル)に余白をつけてHDRです。 |
先日同様に計測して割り出したはずですが結果は↓ |
|
中央のロゴが画像にかかってしまいました。 |
高さはそのままに幅を少しずつ拡大していって数度めに漸く↓(4800×3400ピクセル) |
|
周囲を切り取ればロゴが入らない600万画素HDR画像を得られます。 |
(1600万画素のHDRは可能と言うことも判りました) |
しかし、毎度毎度この処理を施すのは正直面倒です。 |
99$ですから頻繁に使用するならば購入したほうがよさそうです。 |
掲載しておりませんがこの方法で得られた画像には多少のズレが見つかったものもあります。 |
10/28 |
|
|
|
全く異なる画像をHDR統合できるかどうか?試してみました。 |
PhotomixProは可 PshopCS2は不可 |
どうも2種のソフトを目的別に使い分けるか併用するのが良さそうです。 |
10/29 |
|
|
|
上段 かって全方位パノラマ用に撮影したデーター -2EX +-0EX +2EX |
下段 左 PhotomatixPro(トライアルバージョン) |
下段 中央 PhotomatixProで統合 → PshopCS2 |
下段 右 PshopCS2 |
テスト段階なので特にパラメーターは弄っていません。 |
デフォルトですとPmatixはかなり鮮やかになります。このへんは好みでしょう。 |
パラメーターを弄ることで両者とも近い画はできそうです。 |
10/31 |
|
|
|
DXフォーマット24mmで7枚を撮影 |
|
上 シリンダー型パノラマです。画角は180度強。 |
|
下 パノラマ合成後ファイルをコピー |
ファイル名が異なるもの(データーは一緒)を3枚用意 |
PhotomatixPro(トライアルバージョン・まだ購入していない)でHDR合成 |
ToneMapping(ロゴが強制的に入るので)をせずにいったん保存 |
PhotoshopCS2で仕上げ(まだ検討の余地が多いにあります) |
QTVR |
12/02 |
|
|
|
|
モノクロームによるHDRは可能かどうか試してみました。 |
1EV差のRGB・jpeg画像をPshopにより彩度を落としました。 |
|
1.PshopCS2で合成 |
2.Photomatixで合成→CS2 |
3.RGB画像をCS2でHDRに合成後彩度を |
落としたもの |
この三種を比較した場合さほどの差は |
ありませんでした。 |
12/11 |
|
|
|
|
全方位パノラマは私の場合水平を4枚、真下を1枚、魚眼レンズで撮影。 |
その計5枚をステッチしています。 |
|
段階露光をしたものをそれぞれのEV値ごとにステッチしてそれをHDR統合しようとしてもまず無理です。ステッチ後の画像にはかなりのずれがあります。 |
|
同方向の画像をHDR統合してからステッチの場合もやはりうまくできませんでした。
HDR統合後の画には撮影情報が無くなるためと思われます。
手動で設定をしてみましたがどうもうまく繋がりません。 |
|
ステッチ後の画像を複数コピーしてPhotomatixでHDR統合もしてみましたが
どうも効果が薄いような気がいたします。 |
|
いろいろ考えた末ステッチ後の画をRAW現像ソフトであるNC4で開き
いったんNSF形式で保存。
D-lighting機能が使用できますので高画質機能で処理。
シャドー調整を1,50,100 それぞれでいったん保存いたしました。
PhotoshopCS2は受け付けてくれませんので
PhotomatixでHDR統合 CS2に途中から委ねて調整 |
|
画像左側がステッチした画像 右側がそれを上記の方法でHDR統合したもの
暗部がだいぶ引き出されたと思います。 |
上HDR加工前 下HDR加工後 のQTVRです。 |
12/14 |
|
|
HDRIのソフトPhotomatixProが3.0にバージョンアップいたしました。
嬉しいことに、なんと日本語に対応しています!。
私のように横文字が不如意な者にとっては朗報です。
さっそくお試し版をダウウンロードして使用してみました。 |
体験版は
http://zorg.com/store/products/photomatix/ |
2008/08/13 |
|
続く |